これは楽しき崩壊への道(スニーカー)

『加水分解』という言葉がありまして
加水分解(かすいぶんかい、hydrolysis)とは、反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれる。反応形式に従った分類により、加水分解にはいろいろな種類の反応が含まれる。 -wikipedia-

スニーカーによくあるんですが、長く履かずに保管していてしばらくぶりに履いてみようと箱を開けたらソールがボロボロになっていたとか、街を歩いている最中に違和感があるなぁと思ったらいきなりソールが剥がれだしたりする事があるわけです。

スニーカーのソールにクッション性を持たせるためにポリウレタンを使用することがあるんですが、このポリウレタンという素材が加水分解することでスニーカが崩壊するわけです。
※特に高温多湿な日本では長期の使用に合わない素材ですねこれ。

そんでもって本題。

最近、ヤフオクをのぞいてたら懐かしいアイテムに出会ってしまったのです。
それがこちら
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リーボックのビートニックというシューズで、当時(90年代後半~00年はじめ)は日本未発売のブラジル製という未知の強豪感があり、そのルックスから結構な頻度でお洒落マスターたちの足元を飾っていました。

デッドストックで写真から見る様子も比較的綺麗だし、何より今のタイミングで履いたら面白だろうなぁと思い勢いでポチったところで
「あ…」
と、思ったわけです。

デッドストックで備品とは言え10年以上経過しているスニーカーってことは、こりゃ加水分解待ったなしなんじゃないかな?いきなりソール剥がれたりとかするんかな~などと思いながら、ネットの海をいろいろ捜索したものの、ソールの仕様などがわかる手立てもなく、赤いアイツは無事落札されて僕の手元に届きました。

履いて出勤したんですが、予想してなかった事が。

てっきりソール剥がれるんじゃないかと思ってイザという時用のサンダルをカバンに入れて出勤していたのですが、崩壊し始めたのはアッパー。
合成皮革にもポリウレタンは使われているので、薄くて力のかかりやすい箇所から割れ始めました。家から駅まで歩き、電車に乗って会社についただけで履き皺からボロボロと穴が開くほどではないですが表面が剥がれていきました。
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そして昨日2回目の使用。1日会社で過ごしていましたが、今度はストラップの縫い合わせ部分が崩壊の危機。ソールはいたってビクともせず、アッパーさえ持ちこたえたら全然長く使えそうな気配さえ漂っています。
img_9892.jpg

しかしまぁ10年以上経っているサンダルだし、実は初めて加水分解を目の当たりにするから勉強になるし、それなりにコーディネートしたら面白いし。会社でも「懐かしー」とか「いいですねぇ」と声かけてもらえるので元は取れてるかなと。大崩壊する日(かなり近い)まで楽しく履こうと思います。

2016-11-03 | Posted in 洋服の話Comments Closed 

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